オルタナティブ・プラン

1938〜 ミュンヘンの屈辱 

ここまで特に言及はしておりませんでしたが、ラインラント進駐、オーストリア併合、
ズテーテンランド割譲まで、状況はおおむね史実どおりに推移しています。

あと一年、あと一年だけ時間を稼げれば、
我々は緒戦で蒙る嵐のようなルフトヴァッフェの来襲を、
ギリギリしのぐだけの防空戦力を準備することができる
           (へースティングス・イズメイ)

上記のイズメイ氏の言葉は、ミュンヘンでチェンバレン首相が折れた理由であり、
同時に一年後のポーランド侵攻において、躊躇いなく対独宣戦に踏み切った理由でもあります。
バトル・オブ・ブリテンをまさに「ギリギリ」のところで勝利できたのは、
間違いなく、チャーチルが罵倒してやまなかったチェンバレン初めとした「融和派」の
周到な情勢分析・戦力評価、およびそれに基づく戦争準備のおかげだったのだと思います。

さて、ゲーム的にはミュンヘンの屈辱を機に平時補正のほとんどが外れ、
大英帝国は大英帝国に相応しいだけの工業力を戦争に投入することが可能になりました。
これまでは軍備といえば戦略予備の歩兵9個師団を揃えた程度で、
海軍の近代化(レーダー配備)とシンガポールの要塞化に細々とICをつぎ込んでいたのですが、
ただいまこのときより、まさに帝国は戦争準備に入ったのであります!

1938-4.JPG

さっそくイズメイ氏の忠告に基づいてまずは定石どおり防空戦力強化の一手。
ハリケーン迎撃機を最優先ラインに投入、ドーバー沿岸を対空砲台とレーダーで埋め尽くします。
研究ラインはもちろん空軍ドクトリン優先。ダウディング元帥の過労死は近い。

空軍以外も忘れてはいけません。
イラストリアス級正規空母4隻、キングジョージ浩さ蘋鏨錬祇匹鮖房造匹り起工。
補助艦艇も目一杯! あまったICは全部戦車!

いままでチマチマチマチマ貿易をしてきただけの筆者、たいへんカタルシスを感じております。

石油がどのぐらい溜まったかと言うと、「暗くておくつがわからないわ」と女中さんがぐずったところで
石油を燃やして「どうだ明るくなっただろう」と言えてしまうぐらい溜まりましたが、
それでもドイツの日々の石油増加量は+60。ちょっと先行き不安に思っていたところに軍拡。男の軍拡。

高揚感を感じないわけがありません。
そうね、ゲーム時間にして2週間、実時間にして10分ぐらいはこの高揚感も持続してました。
この計画通り行けば、ほぼ史実どおりの戦力が開戦までに準備できたと思います。
……ここで狙い済ましたかのような、「野党による経済政策の批判」が発生しなければね。

選択肢 〔酖泙紡填┐靴銅由経済MAXのボーナスを捨てさり、生産ラインを真っ赤にする。
選択肢◆|埜任箸靴銅由経済政策を貫いて不満度10%を甘受し、生産ラインを真っ赤にする。

甘んじて△鯀んだところで追い討ちをかけるような「議会のスキャンダル」
さらに重なる不満度上昇、ピーク時には17%まで伸びました。

これでは、手がまったく打てません。不満度を下げるだけでICが目一杯です。
結果的に、1939年夏までに準備できた正面戦力は結局、歩兵9個師団、戦車6個師団だけでした。
レーダー網、対空砲台群も未完成。インド、アフリカは当初から配備されている兵力を除いてがら空き。
頼るつもりがないとはいえアメリカとの友好度は80未満。

……まあ、なんとかなろう。
日本が中国戦線で押されているから、極東については手薄でもなんとかなるかもしれません。

もっとも、AAR的にはたいへん面白い展開です。
苦戦からの逆転という筋書き以上に、この一連のイベントは

「国民は実にチャーチル的な、戦争にイギリス経済全てを投入するような政策にNOを突きつけたのだ」

という脳内補完が実に容易となる展開ではないでしょうか。
そして今後も、チェンバレン内閣は史実と違う選択肢を選ぶたびに増加する不満度に延々と悩まされることになります。

 軍艦行進曲

守るも攻めるも黒鉄の、浮かべる城ぞ頼みなる
              (作詞 鳥山啓)

海軍についてはイラストリアス級正規空母4隻のラインは何とか死守したものの、
キングジョージ浩さ蘋鏨蓮屮妊紂璽・オブ・ヨーク」「アンソン」「ハウ」は建造中止。補助艦艇も大幅に削減。
しかし、七つの海を支配した、いえ、いまだ現実に支配しているロイヤル・ネイビーの栄光はまだまだ潰えないのです。

ここまで時系列で語ってきましたが、海軍は別腹。
だって男のロマンですもの。

ここまでの海軍軍拡は以下のようになっています。

1937年10月 アークロイヤル就役。
        正規空母が4隻となったので、集成し第1機動部隊を編成。

1938年6月 地中海艦隊の再編が完了。ウォースパイト以下戦艦4隻を基幹に18隻。
        第103哨戒艦隊、第104哨戒艦隊、第1潜水艦隊を伴いマルタに到着。

1939年5月 最新鋭戦艦「キングジョージ浩ぁ廖屮廛螢鵐后Εブ・ウェールズ」完成。
        それぞれ大英帝国の力の象徴として本国艦隊、東洋艦隊の旗艦を担う。
        ちなみに東洋艦隊には巡洋戦艦レパルスも参加しており、司令長官はフィリップス。とても不吉だ。

なお、スペイン内乱の凱旋で「基地空爆ドクトリン」の青写真が手に入り、
スパイが日本から「空母機動部隊ドクトリン」の青写真を盗んできたことを機にドクトリン系列を変更しています。
さすがジェームス・ボンドの国。

9月には待望の新鋭イラストリアス級4隻が就役しますから、
ロイヤル・ネイビーは日本の真珠湾空爆に先駆けて洋上航空戦時代への脱皮に成功したと言えましょう!
そのわりに海軍総司令官に「空母攻勢戦闘マイナス10%」のチャットフィールド氏が
就任しているのが少し気になりますが……

まあ、これはこれで「新世代と守旧派の対立」が想像できて味があります。たぶん。

なお、件のチャットフィールド氏ですが、
地中海でイタリア艦隊相手に戦艦2隻を失った際、責任を押し付けてクビを飛ばしてみましたが、
直後に「軍の英雄が政府を批判」イベントが起きるというしっぺがえしを食らいました。
間違いなく犯人は彼です

更迭プラスイベントでの戦争真っ最中の不満度+6%はきつかったですよ?

ドイツ海軍を相手にするならば、二個機動艦隊は過剰な軍備ですが、
もちろん、それは戦後の大西洋の制海権まで睨んでいるからです。
アメリカが敵に回ることなどほぼないにせよ、己以外の誰かに通商路の安全を委ねた時点で、
大英帝国は大英帝国たる基を失ってしまうのだと、そう思うので。

1938〜1939年前半までの総括(史実との相違点、ほか)

1938-1.JPG

.疋ぅ弔離船Д灰好蹈丱ア解体。スロヴァキア成立。
▲ぅ織螢△アルバニア征服。たいへんよくできました。
B茖欝‘杏隊の編成が完結。ロイヤルネイビー新時代の幕開け。
ど塰度減少のための消費財生産に伴い大量に発生する余剰資金で資源戦争続行中。
 ドイツに征服されそうなポーランドやデンマークの備蓄石油まで交渉で掻っ攫う。
ダこΔ龍っこで広西軍閥がひっそりと統一戦線を離脱し、こっそり日本と単独講和。
 これが原因でまさか世界があんなことになるなんて……

1939〜 ブレイクアウトに続きます。


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Last-modified: 2008-02-12 (火) 00:00:00 (4085d)