大英帝国騒乱記AAR

1943年1〜5月

 年は開けて1943年を迎えた。ビルマの戦線は膠着したまま動かず、連合国も日本も次の一手を打てずに攻めあぐねていた。日本にしてみれば米国を相手にしながらの二正面作戦では自ずと攻勢の限界も定まり、連合国も足並みが揃っているとは到底言えず、ひたすらに陸戦力を前線に送り出しては互いの軍を塞き止めるだけの戦いに終始していた。

 そして米国の反撃が始まった。4月19日の山本五十六提督暗殺を皮切りに、5月に入りカリマンタン島への上陸に成功。海上における日本の優勢は早くも失われる兆候を見せ、以後の日米戦はアメリカのペースで進んでいくこととなる。

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1943年5月 多忙な人

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tya.png ………

g6.png どうしたのかねチャーチル。随分と難しい顔をしているではないか。

tya.png 陛下、日本との開戦より一年余りが経過しました。

g6.png そうだな。

tya.png ……にも関わらず、ロクに軍隊が増えておらぬとはどういうことでありましょう。

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g6.png 工場建設に邁進しているからな。

tya.png ………

g6.png 今や実質工業力は200に届かんばかりだ。

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g6.png いやはや、よくぞ数年でここまで復興したものだ。

g6.png 国土が狭くなろうとその身に力を蓄えることは可能だということだな。

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tya.png いや、陛下、お願いですから、一刻も早く軍備を……

g6.png 本土を守るに足る兵力は擁しているではないか。

g6.png ドイツが宣戦してもフランス本土に援軍を送る余裕もある。

g6.png まだ慌てるような時間じゃない。

tya.png いきなり仙道っツラしてもごまかされませんよ。

g6.png だいたい一年しか経っておらぬではないか。お前が焦りすぎなのだ。

g6.png 聞けば東南アジアでは米国の反撃が始まったというではないか。

g6.png 彼らに任せておけるのならばそれにこしたことはなかろう?

tya.png イギリスの面子はどうなるのですか。

g6.png 小さなことに拘るな。必要な時に面子をかなぐり捨てられぬようでは、栄光をこの手に掴むことなど到底できんよ。

tya.png 恐れながら、私めには陛下のお考えが今ひとつわかりませぬ……

g6.png それで結構。易々と見透かされるようでは余の器量も高が知れよう。

g6.png だが、お前が不安に思うことは何もない。

g6.png 国家危急の時に玉座に座り、臣下達をここまで導いた余の手腕、疑うことなく信ずるが良い。

tya.png はあ。

g6.png さて、余は少し席を外すぞ。これより所用がある故な。

tya.png どちらへ行かれるので?

g6.png あまり詮索するものではないぞチャーチル。

g6.png 王とは、漢とは、秘密の多い生き物なのだ。

tya.png 政務を疎かにするようなことだけは止めてくださいよ。

g6.png わかったわかった。

1943年5月 逢い引き

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g6.png して、首尾はどうか。

oz.png 上々であります。

oz.png 陛下のご命令通りにドイツへと潜入し、モルヒネデブや拷問好きのサド野郎と仲良くなってきましたよ。

g6.png 大変結構。得られた情報はどの程度のものか。

oz.png この程度っすなあ。

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g6.png ……多いな。歩兵300の機甲20か。我が方の約6倍か。

oz.png フランスから軍の統帥権をもぎ取れば余裕じゃないですか?

oz.png だいたいインド軍の統帥権も獲得すれば日本軍も簡単に潰せるでしょうに。どうしてそうなさらないのです?

g6.png 彼らにも面子があろう。そう易々と我々が指揮しては彼らの立つ瀬が無いではないか。

oz.png いえ、そんな建前ではなく、本音のところを……

g6.png 本音か?

g6.png ひとつ、面倒だ。 余は雑兵を指揮するのを好まぬ。

g6.png ふたつ、面白くない。 馬鹿共が勝手に殺し合う様は実に愉快だ。

oz.png 最悪ですね。

g6.png 何とでも言いたまえよ。

g6.png 王とは、漢とは、価値ある行いにしか手を染めぬのだ。

oz.png 左様ですか。

oz.png で、話を戻しますが……既に私の手はドイツの中枢にまで及んでいます。

oz.png 陛下のご命令さえあれば直ぐにでも革命作業に移りますよ?

oz.png チョビ髭総統を権力の座から引きずり降ろすのもそう難しいことではありませんて。

g6.png そこまでせずともよい。

oz.png えー……

g6.png これはいわば保険だ。

g6.png 伍長閣下が身を弁えず余に挑戦してきた時には、表舞台から消え去ってもらうがね。

oz.png せっかく頑張って仲良くなってきたのに。やりましょうよ陛下ァー。

g6.png くどい。必要が無いと言った。少なくとも今はすべき時ではない。

oz.png ちぇ。

g6.png 何にせよご苦労であった。以降、ドイツに対する接触は控えよ。

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g6.png で、だ…………

g6.png もう一つあるだろう? 余に伝えるべきことが。

g6.png 報告を聞かせてもらおうか。

oz.png ウッスウッス。そっちの方もぬかりはねえっすよ。

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oz.png ついに原子炉の製造に着手しました。

oz.png 進捗は極めて順調です。もう数年もすればインドラの矢は我らのものとなるでしょう。

g6.png く、く、く―――。たまらんな。

g6.png 完成の暁にはせいぜい派手に使わせてもらうぞ。

g6.png お前も楽しみにしておくがいい。

oz.png いいんですかねえこんなもん……

g6.png いいのだ。

oz.png しかし陛下、研究ラインを常時1〜2本占拠し、原子炉に莫大な工業力を注ぎ込んでは他の奴らにバレやしませんか?

g6.png 誤魔化せ。

oz.png は?

g6.png だから、ごまかせ。

oz.png いやそんな無茶な。だいたい私は今のところ表に出られぬ身じゃねえっすか。

g6.png いいからやれ。その為にもお前をドイツから呼び戻したのだ。

g6.png ダース・モズリーよ、シスの暗黒卿たるお前ならできる!

g6.png ダークサイドのパワーでなんとかしろ。わかったな。

oz.png そんな怪しい力なんて持ってませんよ!

g6.png ほう? やらぬと言うのか? できぬと言うのか?

g6.png するとなにか。企みが露見し、余が閣僚どもに反乱を起こされても良い、と?

g6.png 余が身動きできぬ魔血魂になっても構わぬのだな。

g6.png 余の下僕たる使徒としてその態度はいかがなものかなァ。

oz.png あんたいつから魔人になったんだよ!

g6.png 命令に従えぬというのならいっそお前から死ぬか?

g6.png お前の代わりを見付けるのは面倒だが、役立たずは切り捨てるしかないな。

oz.png わかりました、やります、やりますって!

oz.png やればいいんでしょもう!

g6.png そう言ってくれるのを待っていたぞ。

g6.png では早速閣僚達を誤魔化してこい。わかったな。

oz.png イエッサー……

g6.png ああ、そうだ。

oz.png まだ何かあるんですか。

g6.png それが終わったら今度は中国へ赴け。やるべきことはわかるな?

oz.png 人使い荒ッ!

g6.png お前の献身こそが余の夢を支えるのだ。期待しているぞ。

oz.png これで報われなかったら泣いちゃいますよ……

g6.png 全てはお前の働き次第だ。さあ行け。

oz.png へーい。

大英帝国騒乱記 1943〜1944年 ステイシス


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Last-modified: 2008-02-12 (火) 00:00:00 (3542d)