ヴィシーフランスAAR

フランスの戦いは多くの若者を求めているが、実際は補充もままならないのが苦しいところ。第一次世界大戦の時と違い、今や我々の背後には60万の戦略予備は存在しないのだ。
1941年 それは小さな願いなの(前編) †
前回に引き続き1941年に入りまして、ペルシャ攻略戦を目前に控えています。ペルシャを攻略できればアバダンの油田が確保でき、さらにはソビエト領バクー油田への橋頭堡を築くことが出来ます。
つまりは、非常に戦略的に意味のある戦いだと言うことじゃな。
しかし、なぜ新たに風雲編に書くことにしたのかね?余は「それは小さな願いなの(前編)」は雌伏編に書くのだとばかり思っていたのじゃが。
それは主に、1つのページにあまり多くの分量を書くと、ページが重くなってしまうためです。正直なところ、いままで大量に書きすぎたのでもう少し1ページ当たりの分量を減らそうかと思いまして。それに1941年に入ったところなので、区切りとしてもよろしいのではないかと。
ヴィシーの政策スライダーの移動月は、独立日時の都合上6月だから、それほど区切りが良いとも言えんのじゃがな。
また、極東の某巨大掲示板では閣下の知らない間に、AARの中身や重さについて激論が戦わされていたようでして、副産物としてAAR専用wikiなるものが設立された様です。移設も検討したのですが・・・
却下じゃ。あそこのwikiは、フランスの欄にフランス「共和国」と書いてある。つまり、あそこの管理人はフランス国*1を認めないドゴール派なのじゃよ。絶対にならん。
さよう。ドゴールの若造に膝を屈するなど有ってはならないことですぞ。某有名AAR等と違って読者も少なかろうて、たいした影響は与えますまい。
それにじゃ、このwikiで始めたからには責任を持って完結させるのも、1つのけじめでは無いかと余は思うのじゃ。
と言うことで、小心者の私は怯えつつもこのwikiで責任を持って完結させることにしたいと思います。
ここまでは2007年1月31日以前の会話です。
・・・
・・・
で、ここは何所?
AAR_wikiです。
儂は決してドゴール派などに膝を屈しない!
お気持ちは分かりますが、本家wikiの凍結を受けて結局AAR_wikiに移設することになりました。では、話を続けましょう。
二月 ペルシア戦争 †
さて、サウジアラビアのダンマンを占領後、海軍基地を設置しました。揚陸作戦のため第1揚陸分艦隊、艦砲射撃用に第1・第2巡察分艦隊を回航。本土から、陸上戦力も移送されつつあります。

この度の対ペルシャ戦では、私の率いる第1巡察分艦隊及び第1打撃分艦隊が初めて実戦に参加する。
「ダルラン提督は海を知らず、アブリアル提督は敗北を知らない」と言われた私の実力を見せてくれよう。
ふん、海軍を持たないペルシャ相手に勝利も敗北も無いと思うが。艦砲射撃での上陸支援だけだと言うに。ああ、トラファルガーの借りを返したい・・
2月に入り、サウジアラビアには守備隊が展開。陸軍部隊もダンマンに再配置が終了しました。
一人潜り込ませたスパイの報告によると、敵ペルシャ王国には10個師団程度の防衛戦力が存在する模様です。
10個師団程度の戦力、栄光あるフランス軍の前には石の狸も同然。宣戦布告前に奇襲攻撃をかけるのじゃ!
残念ながら、システム上宣戦布告をしない訳には参りません。宣戦の大義名分は如何致しましょうか?
国民不満度が10%を越えていては、余の国民も大義が必要か。そうじゃ、以前サルイーンの温泉に入ろうとしたところ、心臓の弱い方は入浴を禁ずるなどと言い掛かりをつけて、追い返されたことがある。
これは、余とフランスの威信に対する国際儀礼の欠如である。斯くの如き非文明国には教育が必要だ。よって、余と余の政府はペルシャ政府に対し宣戦を布告するものである。


2月7日、宣戦布告と同時にサウジアラビアを併合しました。
海軍の援護下で海兵上陸部隊が、アバダン油田に強襲上陸をかけています。

くぅ、リシュリュー級2隻とダンケルク級5隻では火力不足か。
第2巡察分艦隊の旧式戦艦群の火力を足してもこの程度とは。
それ以前に国民不満度が上がりすぎて指揮官による能力上昇分が完全に打ち消されていますな。
サウジの戦術爆撃航空隊は、航続距離が足りず支援が不可能です。天気も雨ですし。
ともあれ、2月9日から11日までの激戦により、アバダンに橋頭堡を築くことに成功。対岸にいた主力部隊を送り込みます。

いったん上陸してしまえばペルシャ軍などフランス軍の敵ではない。山岳地帯や砂漠に悩まされながらも、順調にペルシャ軍を追いつめていく。
山岳兵がいればもう少し楽が出来たでしょうな。
すまない、ウェイガン将軍。だが山岳兵は1部隊で労働力を15も消費するから生産するわけにはいかなかったのだ。

ペルシャが和平を提案してきましたが、如何致しましょう。

却下だ。いずれペルシャは独立させるときがくるであろう。しかし、今はその時ではないのだ。

サウジアラビアのアブアでパルチザンが発生、ペルシャから海兵師団を引き抜いて鎮圧するなど紆余曲折があったが
4月27日、ペルシャの全VPを確保。全土を併合した。
ようやく戦争が終わり、平時に復帰しました。中東はパルチザン発生率が高いので、サウジアラビアは反乱を契機に傀儡政権を樹立。
サウジ守備隊はペルシャに移動すると共に、古典派中将の指揮する1個歩兵師団が憲兵付きで残ることになりました。
独立を与えると不満度が上がってしまうが、既に20を突破しているのだから怖くも何ともないな。
無事に油田を確保できたし、予想外に将軍達が育ってくれたな。
はい、ヴィシーの将軍は殆どが古典派かつ防勢ドクトリン持ちなので、我が軍唯一の機甲戦持ちのブロカード少将や、兵站・特殊戦スキル持ちの少将数人が中将へ自動昇進してくれたことなどはありがたいことです。
五月 一時の平和 †
さて、元帥の一つめの小さな願いが叶ったところで現序を確認してみましょう。

国民不満度が23.5%も有るため、ICがかなり圧迫されています。そのせいで、唯でさえ不足の工業力を生産に回すことが出来ません。
それ以前に労働力がなんと2しかありません。これでは軍拡などまたのまた夢、次の戦争では戦力補充すら出来なくなるおそれがあります。
SSの日付が戦争中になっているよ?
も、申し訳ありません。SSを混同してしまったようです。しかしながら、戦争終結後も大して変わったわけではありませんので問題ないかと。
ところでフランソワ君。これを見給え。

こ、これは!!
そうだ。チョビ髭伍長め、対英戦をほったらかしてアカと戦争を始めおった。いまならペルシャとの国境線に部隊はいないから、バクー油田を一気に衝ける。
これはまたとない好機ですな。今枢軸に加盟すれば、ソビエトの柔らかな下腹を食いちぎり、枢軸の勝利に貢献できそうですな。
敵が戦略再配備で部隊を輸送してくるまでの一週間では、バクー周辺の保持とシベリア方面への牽制が限界ですが、全軍約三〇個師団をもって当たればペルシャは維持できましょう。
しかし、部隊への補給はどうなります。地中海の制海権はとれますが、ジブラルタルとスエズをイギリスに押さえられていますぞ。
それにサウジアラビアとフランス本土を守りきれない。ペルシャを独立させて物資を生産させるにしても、欧州・アフリカ・サウジアラビア・中東全てに部隊を展開するのは不可能だ。
ペルシャもサウジも捨てて英本土上陸に全てを賭けるのはどうだろうか。英軍の本土防衛は決まって薄い。地中海を英軍に封鎖されることを考えると、スペインから大西洋沿岸の海軍基地を奪う必要があるのが難点ではあるが。
その場合は、スペインとの対決は避けられぬか。いずれにせよ、大西洋への出口の確保と、ジブラルタル攻略のためにはスペインを下すことが必要か。
スペイン相手に戦うには航空戦力は過大なほどです。イギリス相手でも、しばらく制空権を確保する程度は出来るでしょう。
ということは、陸軍の不足が一番の問題じゃな。余とて労働力一桁で対英戦を戦えるとは思っておらんよ。とりあえずは静観するしかないか・・・
ちなみにドイツ様の動向ですが、レニングラードに強襲上陸をかけて奇襲占領した模様です。

1942年 それは小さな願いなの(後編) †
ペルシャ併合以来ひたすらすることもなく年が明けてしまった。時に独ソ戦の行方はどうなっている?
はい。一時はセヴァストポリ半島にまで達しましたが、反撃を受け今ではこのような状況です。

昨年の11月にはモスクワ正面に達していたのですが、既に追い返されレニングラードの維持も危うい状況です。原因の一つとしては、いつの間にかフィンランドがソビエトの属国になっていたことがあげられます。
不甲斐ないな。モスクワを占領してくれないと日本がソ連と戦争を始めないではないか。
しかしながら、今のところ米国が連合入りする気配がないのが不幸中の幸いです。
さて、今年はスペインを攻めようと思うのだが、状況はどうなっている。
はい、ICの殆どを消費財につぎ込んでいますので、兵力は変わりません。対して、スペインの陸上戦力はこのようになっております。

・・・勝てるのか?
勝つのです!既に研究済みの強襲浸透ドクトリンを持ってすれば、スペイン軍などあっという間に粉砕して見せましょう。
なお、今年よりウェイガン将軍とマルセル・ジャンスール氏は使えなくなっています。仕方がないので、縦深浸透ドクトリンはFAMH社に研究してもらいます。

これでドクトリン系の研究者はダルラン提督だけになってしまったな。ウェイガン将軍を罷免してしまったのはちと痛い。
しかし、段階的作戦進行で装甲部隊主力のフランス軍を築き上げるのかと思いきや、強襲浸透とは。ジョフルの亡霊でも乗り移ったか。
く、空母!戦艦!トラファルガーの恨み!艦隊拡張はどうなっておるのです。
ヴィシーには海軍工廠がないので研究が思うように進まないのじゃよ。我慢してくれ。
研究機関の数も10個ほどに減ってしまい、艦艇研究はおざなりです。特に出来ることもありませんので、ドイツとアメリカの友好度を上げながら6月まで待ちましょう。
ちなみにイタリアの図です。もう少しアフリカで粘ってもらわないと、枢軸入りした際にアフリカを明け渡すことになってしますのですが・・・

二月 †
さて、雪解けも近づく季節です。東部戦線はどうなっているでしょうか

レニングラードを取り返されています。国力ではICで100も上回っているくせにダメですねこりゃ。スターリングラードにはほど遠いですし。

と思ったら北部のヴィープリに強襲上陸をかけて再びレニングラード奪還。優良人種の考えることはよく分かりません。
六月 対スペイン戦争 †
ようやく六月になって、介入主義へ1ポイント動かすことが出来たな。
国民不満度もようやく0%になりまして、現在2個機械化歩兵師団を生産中です。
では、そろそろ頃合いじゃな。フランコにはモロッコで世話になったというのに、共和政府は彼を監禁していると聞く。自由と民主主義を愛する我がフランス国が何度抗議しても彼らは聞く耳を持たん。
よって、我が国にはスペインの共産主義者共を駆逐し、スペインの民衆に平和と自由のすばらしさを享受させる義務がある。これを持って、余はスペイン共和政府に宣戦を布告するものである。
閣下は、フランス国の憲法の条文を知っていらっしゃいますか?
いや。
そ、そうでしたか。なら良いです。
スペイン共和国に最後通牒を伝達します。

六月十一日、対スペイン戦が始まりました。下の映像の国境線に貼り付けいているのが、我が軍のアフリカ方面軍と海兵師団をのぞいた全軍です。

他の海岸沿いに張り付いているスペイン軍が集結してきますので、我が軍は数の上ではだいぶ不利な立場にあります。
全力を持ってバルセロナを突破。装甲師団と自動車化歩兵師団を先頭に半島を蹂躙し、敵を山岳地帯に孤立させ包囲殲滅する。
我が海軍が制海権を確保し、オヴィエドに強襲上陸をかけこれを持って包囲網を締め上げる。そうすれば敵軍の戦力の過半数を消滅させることが出来るはずだ。

うむ、我ながら見事な電撃戦計画だ。

ふん、スペイン海軍など恐るるに足らず。
などと油断していたら、敵主力艦全部と引き替えに、突出していた揚陸艦隊の、重巡及び輸送艦を撃沈されました。

輸送中の海兵師団に損害はありませんでしたが、艦艇の不足分を穴埋めするために艦艇建造の再開します。
これを口実に大建艦計画を発動しようではないか。
そんな余裕はない。戦力補充だけで限界じゃ。ちなみに開戦と同時に内務大臣を庶民の味方に変えて、労働力増加率を増やしておる。

なお、過小の兵力で敵軍の包囲殲滅はやはり失敗しまして、地道に地歩を固めながら戦術爆撃機及び支援航空機計11個航空群でがりがり敵を削ることにしました。

七月 †
なお、ドイツ様は未だにモスクワに突入できずにいます。雪融けてるんですからがんばってくださいよ。

九月 †
やっぱり山岳師団が1個師団しかないというのはつらいものです。しかし、これまでに敵10個師団以上を蒸発させてきましたので、戦線は我が方に有利になりつつあります。

忘れられているようだが、我が海軍もアフリカや地中海の小島から本土に輸送される敵軍を、輸送艦ごと撃沈して戦局に貢献している。
スペイン海軍はもはや大型艦船を保有しておらず、時折敵駆逐艦と輸送艦が無謀な強行突破をかけてくるのを撃沈しているのみである。
アフリカ戦線も一段落した。アフリカ部隊を本土に輸送してもらう。
十月 †
ついにマドリードへの突入に成功した。

そうか、ついにマドリードが。ではマドリードの温泉街に行ってみようか。
それはフランコ殿を救出されてからがよろしいでしょう。
そういえば、何故君がここにいるのかね。
確かに史実では罷免されたことになっておりますし、研究も出来なくなりました。しかし、閣下とは長いつきあいではありませんか。
まあ、そういうことにしておこうか。何故か閣僚にも名前が入ったままであるしな。
十二月 †
閣下、良い知らせと悪い知らせがあります。
では、まず良い知らせから聞かせてもらおうか。
はい、良い知らせの方ですが、ついにスペインを併合いたしました。

おお、あの兵力差の中で良くやってくれた。余と余の国民を代表して感謝する。これで枢軸入りの暁には、簡単にジブラルタルを攻略できるな。フランコ将軍にはジブラルタルを手みやげにして独立させてやろう。
ジブラルタルさえ手に入れば地中海は制したも同然。して悪い知らせとは?
大日本帝国が真珠湾を奇襲攻撃、アメリカ合衆国が連合入りしました。

一年遅れの真珠湾か。予定が大幅に狂ったではないか。
といいますか、今回の日本には戦争理由が無いはずです。我が海軍も米帝相手では荷が重すぎますな。
否。敵前逃亡はアブリアルの恥。私の辞書に退却の二文字はないのだ。
敵前逃亡の意味さえわきまえぬ未熟者が!と一括したいところだが、それをやると収拾がつかなくなるのでスルー。
今回は中華民国が日本の傀儡となっております。インドが日本軍により早期に攻略されれば、勝機は見えましょう。
そうだな。とりあえずは戦力の回復に全力を注ぎ、雪解けを待つとする。