ドイツ 総統の夜の○夢

はじめに

1月

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 総統は正式に海軍総司令官をアルブレヒト大将に任命、それと同時に彼を元帥に昇進させた。ドイツ海軍において元帥にまで昇進したのは彼とレーダー元総司令官のみである。今回の件で総統は海軍に対し作戦行動に関して介入するようになり、アルブレヒトもこれを黙認せざるを得なかった。英本土侵攻作戦「アシカ作戦」に実施は陸海空3軍の連携が何よりも重要であり、自浄を期待していた総統も遂に旧態依然の海軍にメスを入れた。

英本土侵攻作戦「アシカ作戦」 1949.2.20〜5.27

2月

 敗北続きのドイツ海軍に痺れを切らした総統は「制海権獲得によるイギリス締め上げ」という回りくどい戦術を捨て、直接英本土を攻撃せよとOKWに指示した。総統の指示によりOKWによって立案された侵攻作戦は、ドイツ陸空海軍の総力を挙げたものであった。作戦の第一段階として陸軍200万人、航空機7000機、海軍のほぼ全てを投入しドーバー・ポーツマスを制圧、橋頭堡を確立させる。陸上においては難易度「非常に難しい」であろうが百戦錬磨のドイツ軍に勝てる軍隊はこの世には存在しないと結論づけ、ドーバー・ポーツマス制圧後は敵首都ロンドンを突き、イギリスの継戦意欲を大いに殺ぐというものであった。

作戦図はこちらを参照してください。同じですから。

 アシカ作戦の事前準備として、アイルランド独立を目的とした武装組織IRAに資金援助を実施、北アイルランドのイギリス領をアイルランド政府に割譲するという条件と引き換えにスコットランド方面での破壊活動を行う約束を取り付けた。その結果、スコットランド方面の治安は極端に悪化(パルチザン発生率100%)し、イギリス軍もこれの鎮圧にある程度の部隊を派遣させなければいけない事態となった。ドイツにとってイギリス軍の戦力分散は幸運であり、作戦に不可欠な要素のひとつだった。
 かくして、出来うる限りの事前工作をいったドイツ軍は作戦決行日を2月20日と決定した。やや拙速気味ではあったが、暖冬の影響からブリテン島は晴天続きだったこと、上陸作戦の事前準備として制空権を握ったことで米海軍の脅威が無くなったなどの要因から急遽前倒しが決定された。

ドーバー強襲作戦 1949.2.20〜2.22

 アシカ作戦はドーバー強襲を皮切りに開始された。まずドイツ海兵隊11個師団がドーバー各地の沿岸に上陸を開始、沿岸防衛中のイギリス軍と戦闘が勃発した。事前に行われた空軍の阻止爆撃の成果が上がらなかったためイギリス軍はほぼ戦力を温存していたが、IRAの鎮圧のため一部の部隊をスコットランドに派遣していたため、沿岸部を防衛していたのはわずか4個師団であった。

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 しかし、不運にもこの時突如寒波がブリテン島を襲った。万全を期し天候が安定するのを待っていたドイツ軍からしてみれば青天の霹靂であったが、この影響で上陸作戦は頓挫、海兵隊はドーバーから撤退せざるを得なくなってしまった。ちなみに海兵隊がドーバーから撤退、戦闘が終結した2月22日は作者の誕生日である。祝えよ。

ポーツマス強襲作戦 1949.3.2〜3.4

 OKW本部は途端に慌しくなった。OKWはドーバー攻撃が成功すると確信していたが失敗し、突然の寒波により以後の上陸作戦を延期せざるを得なかったからだ。ドイツの上陸意図を察知した米海軍が無理を承知でドーバー海峡に殴りこみを掛けることも予想される中、ドイツ軍は一か八かの賭けにでた。

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 3月2日、ドイツが誇る機甲師団9個(戦車4、自動車2、機械化3)がポーツマスに強襲上陸を行った。慣れない海岸での戦闘であったが、クライスト中将指揮の下ありったけの火力を防衛するイギリス軍にぶつけた結果、沿岸を防衛していたイギリス軍は潰走、戦闘開始から2日後の3月4日にポーツマス市内を制圧することに成功した。この上陸成功はポーツマスの要塞化がドーバーよりも進んでいなかったことが大きかった。

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▲うわあ、これは大失態ですね。たまげたなぁ。

 だが、ポーツマスに上陸成功した装甲師団を待ち伏せしていたイギリス軍は各方面から集中攻撃を行う。このイギリス軍の反撃には精強を誇るドイツ装甲師団も上陸直後で、補給もままならない状況では押し返すことができなかった。結局、上陸からわずか1日でポーツマスに上陸したドイツ軍はイギリス軍によって殲滅された。しかし、ドイツ軍はポーツマス軍港がドイツ側の支配下にあるうちに増援として歩兵18個師団をポーツマスに派遣し死守に成功、ようやく英本土攻略の橋頭堡を得ることに成功した。

第1次ロンドン攻撃 1949.3.29〜4.5

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 ポーツマスを確保したドイツ軍は続々と陸軍を揚陸、その数は80個師団を優に越していた。ドイツ軍はその兵力をもってブリストル・プリマス・ドーバーを電撃的に占領した。後顧の憂いをなくしたドイツ軍は遂にロンドン攻撃を決意、カウピシュ元帥指揮の42個師団がロンドンへ進撃を開始した。守るイギリス軍スリム大将は市街地を活用した防衛作戦を展開するも数で押し切られ敗退する。一方のドイツ軍もイギリス軍の頑強な抵抗に戦闘不能となる部隊が続出するなど暗雲が立ち込める。

4.5

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 すでに青息吐息のドイツ軍に対し、バーミンガム・ノリッジから新手のイギリス軍7個師団がロンドンに到着、ドイツ軍のロンドン進撃を阻むことに成功した。無傷のイギリス軍に対し戦闘の連続で疲弊していたドイツ軍はこのイギリス軍の防衛線を突破することができず、4月15日15時、各方面へと撤退を開始した。イギリス軍はこの好機を見逃さずブリストルを奪還し沿岸部のドイツ軍へ圧力を掛けた。

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▲難易度補正により、「神出鬼没」のイギリス軍が一転攻勢に出て、ドイツを下にして侵し始める。

 このイギリス軍の電光石火の動きにドイツ軍は焦った。プリマスには4個師団、ポーツマスには3個師団、ドーバーにいたっては無防備状態という有様であり、侵攻作戦の主力は未だロンドンから撤退中であった。ドイツ軍は輸送能力をフル回転させ沿岸部への兵力を増強し何とか支えきる。

第2次ロンドン攻撃 1949.4.17〜4.20

 恐慌状態から落ち着きを取り戻したドイツ軍はお家芸の陸空共同作戦を展開、阻止爆撃によってイギリス軍の指揮系統を断ち、ブリストルを再占領することに成功する。勢いを盛り返したドイツ軍は圧倒的な兵力差を武器に再びロンドンへの攻撃を決定、120万人以上を投入したこの攻撃は3日間続けられたが、空軍の縦横無尽の活躍により4月20日までには完全にイギリス軍をロンドンより駆逐することに成功、英国議会議事堂・ウェストミンスター宮殿にはハーケンクロイツ旗が掲揚された。

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 イギリス政府はバーミンガムに逃亡し抵抗を試みるも今作戦の分水嶺であったロンドンが陥落した以上、イギリス軍にはいかなる勝機も存在していなかった。ドイツ軍は北上を開始、5月11日をもってブリテン島を完全制圧することに成功した。5月末には北アイルランドのイギリス領も占領、イギリス政府は何故か枢軸の海と化している地中海の島・キプロスに逃げ込んだ。

 ドイツ軍のアイルランド介入を阻止しようと米海軍もニミッツ艦隊を派遣するがドイツ空軍の猛爆撃によって空母フィリピン・シーが撃沈されるなど被害が増大し撤退した。米海軍の脅威が一時的に無くなったことで米軍のアイルランドへの介入は無いと判断したドイツ軍は6月30日、アイルランドに侵攻を開始、1週間で屈服させた。だがこのアイルランド侵攻はIRAとの約束を反故したのと同意義であった。その結果、IRAはドイツ軍に対しても破壊活動を開始、独立に向けた闘争を繰り広げることとなる。

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▲バグダッドも多分こんな感じだろう。

8月

8.12

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 遂にドイツ技術陣が原子爆弾開発への扉を開いた。すぐさまヴェルナー博士を迎えた核開発プロジェクトが開始されることとなった。ドイツが核を持つということは自衛目的であるのと同時に、最大の敵アメリカに対抗するための重要な鍵を得ることになる。総統もこの遅咲きのプロジェクトを最大限に支援していく。そして、このプロジェクトで開発された核兵器は今大戦を終結させる原動力となった。

9月

 イギリスの“都落ち”にアメリカ軍もただ座視しているわけではなかった。米海軍はドイツ本土とブリテン島との連絡を絶つべく米機動艦隊を北海・ドーバー海峡に派遣、英海軍と共にドイツの海上連絡網をかく乱した。これに不意を突かれたアルブレヒト元帥指揮の輸送艦隊が米艦隊によって多大な損害を受けたほか、物資の輸送が滞るなど各方面から影響が出始めた。

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 ドイツ空軍も全力をもって敵艦隊の撃滅に当たるも敵の数は尋常ではなく、ノリッジに停泊中の、逮捕されたレーダーによく似た人が指揮するドイツ機動艦隊が米ニミッツ艦隊により空襲されるなど戦火は拡大していった。だが、アメリカ軍のこの動きは陽動で、本命はアイルランドの制圧にあった。米軍は虚を突きベルファストに強襲上陸、これを占領したが、幸いフランスに引き揚げされる予定であったドイツ軍により駆逐された。

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 この一連の米軍の動きにドイツ軍も慎重にならざるを得なかった。急遽徴兵された歩兵師団(守備師団)をブリテン・アイルランド両島に駐屯させ支配を強化するなど地盤を固めると共に対米本土侵攻に向けた輸送船団の建艦を急いだ。独米の決戦はすぐそこまで迫っていた。

〜つづく〜


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Last-modified: 2008-02-12 (火) 00:00:00 (3595d)